【解説】公益・一般法人の向かうべき方向性
─非営利法人にとっての “成長” とは─
2023年11月13日
吉田忠彦
(よしだ・ただひこ 近畿大学教授)
(よしだ・ただひこ 近畿大学教授)
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目 次
Ⅰ はじめに
2023年6月に「経済財政運営と改革の基本方針 2023」(いわゆる「骨太の方針」)が閣議決定された。「加速する新しい資本主義~未来への投資の拡大と構造的賃上げの実現~」という副題が示すように、世界的に日本だけ取り残されている経済の立て直しは、喫緊の課題である。基本方針からは、公益法人などの民間非営利団体にも、国全体一丸となった経済立て直しの一端を担うことが期待されていることが読み取れる。しかし、果たして民間非営利団体は、国の経済成長に資することを目標に頑張ればよいのだろうか。そうではないとするならば、民間非営利団体はどこへ向かい、何を目指したらよいのだろうか。そして、どうあればよいのだろうか。
非営利法人の変遷を
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