【非営利Now】研究学会関東部会にみる 非営利法人研究のフロンティア

島村真佐利
(本誌編集部)

研究者は傍にいる

 今年5月に出版され、話題になっている新書が『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社)。
著者の前野ウルド浩太郎は、幼いころに読んだ「ファーブル昆虫記」がきっかけとなり、昆虫学、なかでもバッタを研究対象としている若き研究者である。本書は、著者が大学院卒業後、バッタ博士となり、アフリカのモーリタニア(アフリカ大陸の北西)に単身フィールドワークへ旅立つところから始まる。
 本書はメジャーではないバッタの研究をして昆虫学者として食べていく難しさが描かれている。それと比較しては関係者から怒られそうだが、非営利法人の研究現場も厳しいことは変わりない。非営利法人の研究をしたところで、そもそも大学で授業が一般的に行わ
                           

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