資産除去債務の見積りに変更が生じた場合の会計処理

【質問】当法人では、土地を借りて、その上に建物を建て、事業を運営しています。当該借地の借入期間は25年で、借入期間終了後は当法人の負担で更地にして返還する契約を結んでいます。そこで、建物建設時に資産除去債務を見積って計上しました。しかし、その後、除去費用が当初の見積りより大幅に減少することが分かりました。このような場合の会計処理はどのようにすればよいのでしょうか。また、逆に大幅に増加することが見込まれる場合も併せてご教授ください。【回答】

1 資産除去債務の計上

 資産除去債務とは、「有形固定資産の取得、建設、開発又は通常の使用によって生じ、当該有形固定資産の除去に関して法令又は契約で要求される法律上の義務及びそれに準ずるもの」をいいます(資産除去債務会計基準第3 項⑴。詳しくは本誌2017年12
                           

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