【レポート】非営利Now〜法人の合併事例から公益の新たな可能性を考える

斉藤永幸
(非営利組織ジャーナリスト)
 企業は時代に合わせて形を変えていく。巨大なコングロマリットが力をふるったと思えば、近年では事業ごとに分社化し、持ち株会社化するところも多い。さらに中小企業でも、事業承継のニーズが高まり、M&Aが盛んに行われている。 もちろん非営利団体も、かつての財団法人・社団法人が公益・一般法人へと変わり、またNPOが大きな存在感を発揮するなど、少しずつ変化はしてきている。しかし、名称が変わり、様々な規定などが変わっても、団体そのものが変化することは少ないだろう。企業のように、合併などとは無縁、というところがほとんどではないだろうか。
 しかし今、公益法人の合併が注目されている。北海道帯広市の「公益財団法人とかち財団」(以下、「とかち財団」という。)が、神奈川県横浜市の「公益財団法人起業家支援財団」を吸収合
                           

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