非営利Now〜活用できるか!? 褒章制度

斉藤永幸
(非営利組織ジャーナリスト)

進まぬ公益認定

 長年の功績が認められ、それが形として贈られる、それが「栄典制度」だ。その歴史は古く、明治時代から続いており、多くの人が授与されている。特にオリンピックで活躍した選手や芸能人などの受章があった際は、世間の関心も高まり、授与される際はニュースで報じられることも多いため、耳にしたことがある人も多いのではないだろうか。
 この栄典制度だが、公益法人の活動を後押ししてくれるものでもある。それが「紺綬褒章」だ。これは公益のために私財を寄附した個人や法人に授与されるもので、公益団体認定を受けている団体に寄附した人が授与される。個人では500万円以上、法人・団体は1,000万円以上の寄附で授与の対象となるのだ。この制度をうまく活用することができれば、寄附市場全体の活性化にも役
                           

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