第27回 ICTファンドレイジング手法の効用と問題点(その2)

堀田和宏
(ほった・かずひろ 近畿大学名誉教授)

(承前)

Ⅳ ICTファンドレイジングの情況要因

 どのファンドレイジング手法を採用するかは、いくつかの考慮すべき事柄によって異なる。
① 目 的 ファンドレイジング手法は組織の戦略と整合していることはもちろんのこと、組織の事業企画が必要とする支援の水準と種類に適合していなければならない。
 運転資金の支援を求めて多数の小口寄附を繰り返し募る場合には、従来のダイレクトメールや電話、新しいインターネットによるファンドレイジングが適合するであろうが、設備資金や基本金の大口寄附を求める場合には、寄附によって行われるこの種の事業企画について有望な寄附者と議論し説得する個別の折衝を長期に行う必要がある。遺贈や信託制度による寄附をするかどうかを尋ねるE-mailを送

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