経理的基礎と監査の視点
2022年05月20日
齋藤 健
(さいとう・つよし 公認会計士・元内閣府公益認定等委員会事務局課長補佐)
(さいとう・つよし 公認会計士・元内閣府公益認定等委員会事務局課長補佐)
1.はじめに
公益認定基準のひとつに、「公益目的事業を行うのに必要な経理的基礎及び技術的能力を有するものであること。」という基準(公益認定法第5条2号)があることはご存じのことと思います。公益法人としての基盤ともいえる基準といってもよいでしょう。今回は、この経理的基礎及び技術的能力のうち、「経理的基礎」について、監査の視点から考えてみたいと思います。2.経理的基礎
まずは経理的基礎の内容は、公益認定等ガイドライン(Ⅰ-2 )にて詳細に示されており、⑴財政基盤の明確化、⑵経理処理・財産管理の適正性、⑶情報開示の適正性という3つの項目から構成されていますので、確認しておきましょう。⑴ 財政基盤の明確化
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