監査手続について考えてみよう! 最終回

1 はじめに

 3年間にわたり、「監査の視点と実務」をお読みいただきましてありがとうございました。本連載は、今回で最終回となります。本連載スタート時は、公益法人の不祥事を背景とした「公益法人のガバナンスの更なる強化等に関する有識者会議」(令和元年11月22日内閣府特命担当大臣(規制改革)決定)が設置され、最近では「新しい時代の公益法人制度の在り方に関する有識者会議」(令和4年9月29日 内閣府特命担当大臣(経済財政政策)決定)の課題にもなっていますが、公益法人のガバナンスについての議論が続いています。その意味で、公益法人のガバナンスに対する国民の視線には厳しいものがあります。今回は、3月に決算を予定している法人の決算準備に合わせ、ガバナンスの中心を担う監事の監査手続として、何をすればよいかを考え
                           

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