中長期の財務三基準対策Q&A
2023年06月26日
石崎一登
(いしざき・かずと 公認会計士・税理士)
(いしざき・かずと 公認会計士・税理士)
- CATEGORY
- 会計実務
- 対象法人格
- 公益法人
- 対象職位
- 管理職・職員
目 次
- Ⅰ はじめに
- Ⅱ 財務三基準充足に向けた対応策
- 1 公益目的事業区分の一本化
- 2 寄付金の管理費への指定
- 3 特定費用準備資金取崩時の影響
- 4 資産取得資金の活用
- Ⅲ おわりに
Ⅰ はじめに
2022年度の決算作業も一段落しましたが、決算作業を進める中で、財務三基準を充足していないことが判明し、慌てて対応策を検討された法人もあるのではないでしょうか。しかし、数字を合わせるためだけの場当たり的な対応策を決定してしまうと、財務三基準充足のために解決すべき課題を先送りしているだけで、かえって将来の事業運営の安定性を害する結果ともなりかねません。財務三基準の充足に向けた対応策は、法人の将来的な事業運営の方向性と整合したものとする必要があります。そのため、理事会等において、ふだんから将来的な事業運営の方向性について十分に議論するとともに、本稿でご紹介するQ&Aを参考に、もしも、財務三基準を充足できなくなった場合に備え、事前
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