中期事業計画の策定と留意点
―公益・一般法人における必要性と意義―

伊藤 葵
(いとう・あおい 富山国際大学准教授)
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目  次
 

Ⅰ はじめに

 新型コロナウイルス感染症やウクライナでの戦争、円安、エネルギー価格の高騰など、近年の組織を取り巻く状況は、急激に変化している。それに伴い、長期的ビジョンを達成するための計画の見直しや目標の再設定が必要となる組織が少なくない。
 このような状況においてこそ、中期事業計画の策定を通して、組織を取り巻く環境や自組織の現状分析、事業の課題抽出を行い、組織として中長期的に進むべき方向とそのための具体的な行動を明確にしていくことに意義がある。
 しかし、形骸化された中期事業計画を義務的に策定しても、時間と労力を浪費するだけである。そこで本稿では、中期事業計画の策定の意義を明確にした上で、どのように策定すればよいか、非営利組
                           

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