立入検査が全国で再開前年比3割増
―令和4年公益法人白書が公表―

 昨年12月19日、令和4年「公益法人の概況及び公益認定等委員会の活動報告」が内閣府から公表された。立入検査の合計実施件数は2,657件(内閣府:591件、都道府県:2,066件)であり、昨年度と比較して625件増加となっている。前年比 3 割の増加は、新型コロナウイルスが5 類感染症に移行した影響と見て取れる。ただし、コロナ前の平成29年度は3,015件であったため、来年度は更なる増加が想定される。また、公益認定取消し数が平成29年度( 5 件)から増加傾向にあり、令和元年度以降10件以上を超え続け、今回17件であった。以下、公益法人行政に精通する近畿大学教授の吉田忠彦氏のコメントを掲載する(編集部:岩見翔太)。 新制度となって以来、ペースは必ずしも高いとはいえないものの、公益法人の数は着実に増加している。増

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