予算策定と決算実務のポイント
―1~6月に必要な手続―(前編)

石川広紀
(いしかわ・ひろき 税理士 本誌編集委員)
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    • 会計実務・法人運営
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    • 公益法人・一般法人
  •  対象職位 
    • 管理職・職員
目  次

Ⅰ 事業年度の流れ

 公益・一般法人の一事業年度の大きな業務は、1月~3月までの「予算策定業務」と、4月~6月までの「決算業務」の2つに分けることができ、この半年間は繁忙期といえる。
 具体的には、会計業務を中心とし、予算・決算にまつわる法人運営を適切に行うことが求められる。「予算策定業務」「決算業務」完了後、予算・決算を承認するための理事会・評議員会・社員総会を開催する。決算を承認する定時評議員会・社員総会終了後には、公告・役員変更登記(役員の変更があった場合)が必要となる。また、上半期が経過したら、代表理事・業務執行理事による職務執行状況の報告を行うため、理事会を開催することも考えられる。
 次に、決算業務においては、法人税等・消費税
                           

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