其之八 リース取引

古市雄一朗
(大原大学院大学教授)

実質的な購入と見なす取引

 簿記・会計は形式よりも取引の実質を優先する。その一例としてリース会計について考えてみたい。
 リース取引は会計上、大きくファイナンスリースとオペレーティングリースに分類される。ファイナンスリースはその取引を実質的な購入と見なす取引であるのに対して、オペレーティングリースはその取引を賃貸借取引と見なす考え方であり、会計処理もそのように扱われる。具体的には、以下のいずれかに該当する場合には、ファイナンスリース取引と判定される。(1)解約不能のリース期間中のリース料総額の割引現在価値が、見積もり現金購入額の概ね90%以上であること。(2)解約不能のリース期間が、当該リース物件の経済的耐用年数の概ね75%以上であること。要するに、借手が貸手に支払
                           

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